イライラしたら、ついモノに当たってしまう!
でも人に当たるより、モノに当たる方がマシでしょ?
ついモノに当たってしまう、ストレスが溜まり過ぎてモノを壊したい衝動が押し寄せてくる、そこのあなた。
この記事ではモノに当たることの問題点と、モノを壊したい衝動を解消するための対処法を紹介しますので、ぜひ読んで問題解決をしてください。
ストレス発散でモノに当たるのが悪い理由
モノに当たる人の言い分として
- 人に当たるよりモノに当たる方がマシ
- イライラしてモノを壊したくなるがなぜ悪いのか
- モノに当たるのは悪く思わない
モノに当たることを咎めると、上記のように言う人がいます。
こういうことを言う人は、モノに当たることへの罪悪感がありません。
そもそもモノを壊すことを悪いと思っていないので、「なぜモノに当たるのか」「モノを壊すな」と言っても反論しかしてきません。会話しても平行線です。
ではなぜモノに当たることが悪いのか、と解説していきます。
モノに当たることはストレス発散どころか逆効果になります。
物を壊して叫べば気分的にすっきりするような気もしますが、実はこれがアンガーマネジメント的には全く逆効果なのです。
~抜粋~
怒りを直接的にその人や、間接的に物に当たる事で表現しようとすると自身の攻撃性がヒートアップします。ある研究では、被験者に釘を打たせ、そこに被験者を馬鹿にするような人を登場させると、余計にその人を嫌いになる結果が出ているそうです。他にも血が飛び散る暗殺シーンがある暴力的なゲームは、その人の生活全体において攻撃性が増してしまいます。
つまり物に当たり、暴言を叫び続けても怒りを鎮められない所か、逆に怒りの感情を強めてしまうのです。怒りを表現するのが効果的なのは、怒りの根本原因を建設的に解決できる手法と組み合わされた時だけです。
アンガーマネジメント協会より引用
怒りを増幅させてしまうような行動は避けるべきでしょう。モノに当たることを続けているとどうなるのか、想像していきます。
破壊衝動が発展していくと大変
始めはクッションなど柔らかいモノに当たってスッキリしているかもしれません。
しかし長く続けていくと物足りなさを感じ、次第にエスカレートしていく可能性があります。
クッションのような柔らかいモノから、高いモノや音のなるモノの破壊に移行していくと、後戻りできなくなります。
- 壁を叩く
- 壁に穴を空ける
- 鉛筆を折る
- モノを投げる
- 皿を割る
- ドアを勢いよく閉める
など動きが大きくなります。
スポーツ選手がラケットやバットなど道具に当たって折ってしまうのは典型でしょう。
自分の感情をおさえきれずに道具に当たってしまう悪い例です。
感情の暴走を抑えられなくなる
モノに当たることで一時的に気持ちがスッキリするかもしれません。
モノに当たるのは表に出す爆発的な感情です。
怒りの感情の出し方は人それぞれです。話をして感情を出す人や声を大きく荒げるのも、自分の中から出力しています。
モノに当たるのもそのうちの一つです。
ただモノは壊されても投げつけても、モノからの反動はありません。反動が無いからこそ、モノに当たっている理由と言っていいです。人に当たると言い返されます。犬や猫に当たると(そんなことはしないでください)、噛まれるかもしれません。
人に言い返されたり、動物に噛まれると、自分自身の心や体が傷つきます。
自分が傷つきたくないために、モノに当たっていきます。
モノ言わずモノは、好きなようにできるしどんなに感情を爆発させても、自分自身は傷つきません。そうなると感情が暴走しおさえられなくなります。
周囲がみていると脅しているように見える
一人で部屋に籠ってクッションなどを殴ったりしてモノに当たっている時は誰にも見られません。
でもそれが会社や学校などの人のいる場所で感情のコントロールがきかなくなり、壁やゴミ箱などモノに当たったとしてしまったら。
周囲の人たちは、モノに当たっている人に対して恐怖心を抱きます。
モノに当たる人の行動が横暴で威圧的に見えるのです。たとえモノに当たったあなたにそんな気がなくても。
人前で感情を爆発させるような人は、感情のコントロールが出来ていません。
どんなに怒りやストレスがあったとしても、やってはいけないことです。
不要なモノの破壊は常識から外れている
壊す必要のないモノを壊す行為は、平素の常識的な観念から外れています。
自分のモノだったとしてもむやみにモノを壊すのは、大半のモノを壊さない人にとって、到底理解できるものではないからです。
一般的にモノを壊す行動は小学生くらいまででおさまってきます。歳をつれてモノを大事にするように親や周囲から教わり落ち着いてきます。
そんな子どもの行動がおさまることなく大人になっても続いていると、周囲から奇異の目で見られるのです。
【モノを壊したくなる】イライラした時にモノに当たるのを辞めたい時に試してほしい7つの対処法
モノを壊したくなる衝動をおさえるには、時間をかけて落ち着かせていかなければいけません。無理に抑えようとすると。さらにストレスが溜まり、悪い方向へ行ってしまいます。
長くゆるくストレス解消をしていくことで、モノを壊したくなる衝動を、正常なストレス発散方法へ変えていきましょう。
ストレス解消グッズを使う
壊してはいけないモノを壊すからおかしくなってしまう。
ならば、
ストレス解消グッズを使えばいい。
ストレス解消グッズには、
- 殴る
- 潰す・握る
- 押す
色んなタイプがあります。
殴る系ではパンチングボールがあります。ボクシングは習ったことがないけど、ボクシングっぽく殴るとカッコ良くなります。しっかり固定して思う存分殴ってください。
可愛い系を壊したくなる人には、握ってストレス解消!かわいい動物でぷにぷにしてて気持ちいいです。
可愛さ+感触+握るですっきりします。
ボタンを押してストレス解消もできます。押すのが快感になっている人向けです。
パンチングボールは殴るための道具なので、人前で殴っても大丈夫です。引かれることもありません。
自分にあったグッズを使うことで安全にストレス解消できますよ。
体を動かす・ウォーキングやジョギング、ボクシングなどのスポーツをする
イライラしたり、怒り狂っている時に、散歩、ウォーキング、ジョギングやボクシングなど体を動かしてみるのもいいですよ。
体を動かしていると集中でき、嫌なことも忘れます。運動した後は適度に疲れているので、怒るより眠ったり食事がしたくなります。
イライラした気持ちを運動に変換することで、開放感や爽快感も味わえます。
家に籠っているよりも、外の空気を吸って体を動かすと健康にもなるので一石二鳥です。
カラオケに行って声が枯れるまで歌う
歌好きな人はカラオケに行って、思う存分歌うのもおすすめです。
大きな声で歌ったり、音程を合わせるのに集中したり、イライラや怒りから気を逸らせます。
声を出して体の中に溜まったモヤモヤを吐き出すと、心も軽くなってきます。
海や山などの自然の中へ行く
人の多い場所にいると、どうしてもストレスは溜まっていきます。
人が多い中で過ごしている人は、海や山など自然のある場所へ出掛け見るのもいいですね。ちょっとした日帰りの軽いハイキングでも効果はあります。
緑の中を歩いていると、気持ちよくて心も軽くなってきます。キレイな空気を吸うのは体にもいいです。
季節によって変わる草木や花、雲や空の色、朝日や夕陽など自然に包まれることで、目も脳も気持ちもリフレッシュできます。
プラネタリウムへ行く
行ける距離にあるなら、プラネタリウムもおすすめです。
上を見上げて、星を眺めていると、自分がちっぽけだなと感じます。
また宇宙の中に浮かんでいるような不思議な気持ちにもなれます。
一度プラネタリウムへ行くと、普段の夜空も見上げるようになり、星空を眺めて心を静めることができるになりますよ。
遊園地や動物園、水族館へ行って、テンション高く楽しむ
大きな声や体を動かしたい時は、遊園地や動物園、水族館へ行くのもおすすめです。
遊園地では日常では味わえない感覚で遊ぶことができます。
動物園や水族館は人間以外の生き物に触れ合うことで癒されます。
テンションを上げるなら遊園地、落ち着きたいなら動物園や水族館がおすすめです。
友達と会話して話を聞いてもらう
イライラや怒りをずっと自分の中で持ち続けるのは、体や気持ちにとってもよくないことです。
心を許せる友人や家族がいるなら、話を聞いてもらうのもいいですよ。
状況や気持ちを誰かに話すことで、頭の中が整理されていき、客観的になれます。
また自分とは違う視点の意見を聞くことで、イライラや怒りのもとが解決されることもあります。一方的なイライラや怒りを持ったままだと、視野が狭いままになってしまいます。
自分の気持ちを吐き出すことに抵抗を感じる人もいると思います。
そんな気持ちを伝えつつも、相手に理解してもらえれば、より深い関係を築いていけます。
まとめ
モノに当たることでストレス解消になっていると思っていましたが、実は逆効果だというのがわかりました。
怒りを増幅させてしまうような行動は避けるべきです。
すぐにやめられなくても大丈夫です。まずはストレス解消グッズに置き換えたり、次に散歩をはじめてみたり、少しずつ色々なことを始めてみて、自分に合う方法を見つけてください。
楽しい事を見つけられると、ストレスがたまっていく速度も遅くなり、ストレス量も減っていきます。
少しずつストレス解消していくのがコツです。好きなストレス解消法を見つけてみてください。