
正論って正しいことを言ってる訳じゃない?
だったらなんで正論を言ったら悪いの?訳が分からない!
あなたは正論を発言する人です。
正しいことをいつも言っています。正しいことを言って悪くなるはずがない。
それなのに正しいことを発言すると、相手の表情が曇ることがあります。
正論の発言を控える時もあるけれど、なぜ正論を言ってはいけないのかまったくわかりません。
この記事では正論を言うのがなぜ悪いのか?について解説していきます。
正論を言われた時の気持ちを考えてみる

正論を言うのが悪い・・・というのは言い過ぎですが、正論を言われた時の気持ちを考えてみましょう。
なぜ正論を言うのが悪いのか。
まずは正論を言うシチュエーションが間違っています。
正論を言ってもいいときもありますが、正論を言うのが悪い時の多くが言ってはいけない場面で言ってしまっているからです。
例えば、ある人が失敗をした時、どうしてこうなったのか聞くとします。その時に間違った分岐点について正論を述べます。
そんな状況は日常ではどこでもあります。
その時のある人の感情を考えていきましょう。
間違っていることは理解している
正論を言われたある人は、自分が間違っていることをわかっています。
間違いをしたことで、正解は何かわかります。
「こうすればよかった」ときっと本人は心の中で思っているでしょう。
誰でも間違いはしたくありません。自分の失敗には落ち込むし、周囲にもみられて恥ずかしいです。
そんな時に正論を言われると、気持ちがキュッとなります。
イラっとする・ムカつく
正論を言われると、人はイラついたり、むかつきます。
正論は誰もがわかっていることです。
ただ人は正論通りには動きません。感情で動きます。
感情で行動して、失敗した時に正論を言われるとムカつきますよね。
言い返せない
人は正論を言われると言い返せません。
だった正論は正しいから。
正しいことに反論は難しいです。
それでも反論する人はいますが、多くの人が反論できないです。
反発心が芽生える
人は正論まみれになると反発心が芽生えてきます。
正しいことはわかっている。
けれど正しいことばかりしていると窮屈さを感じます。
窮屈さはストレスとなって反発していきます。
人によっては表情に出たり、反論してくる人もいます。
間違っていることがわかっていても、あなたのいうことに対して反論したくなるんです。
絶対言うことをきかない
正論を言われている人はストレスが増幅して、正しいことでも反論まみれでいうことを聞いてくれなくなります。
あなたの言う正論は人を追い詰めていることになります。
人は追い詰められると、逃げたくて言われたこと以外をします。
ムカつくので、言われたことと反対のことをして困らせてやろう!と考える人もいるでしょう。
嫌いな感情が湧き出てくる
正論を言われて
- イラっとする
- ムカつく
- 反論する
- 反発した行動をとる
- 言うことをきいてくれない
これらが続くと、正論をいうあなたに対して嫌悪感を抱きます。
いくら正しいことを言っているとしても嫌われます。
人は常に清く正しく生きることはできません。息抜きが必要ですから。
上から正論を言って押さえつけているのは正しいことを言っていても正しくないのです。
正論を言い続けると訪れる悲惨な末路

正論を言い続けると嫌われるだけではありません。
いろいろな悲惨な末路が待っています。
会話をしてくれない
正論ばかり言っていると、
(正論ばかり言って会話が楽しくない・・・)
(わかりきったこと言われるのはしんどい・・・)
そんなことを思われて、会話をしてくれなくなります。
または上辺だけの会話で済まされたり。
会話が減るのは、周囲の防衛反応の現れです。
まずは周囲が会話してくれているかを確認してください。
孤立する
誰も会話をしてくれなくなると、孤立した状態になります。
正論は失敗や間違いが起きた時に言うことが多いので、わざわざ会話してムカつく行動をする人はいません。
普段の会話もしたくないので孤立していく可能性が高いでしょう。
自分の言っていた正論を実行できない
正論ばかり言っていると、過去に言った正論を実行できなくなることが多いです。
人は必ず間違った行いをします。勘違いや失敗も含みます。
正しい行いだけをしている人はいません。
正論を言っているあなたも、正論通りにできないことが出てきます。
影で嘘つき呼ばわりされる
正論を言い続けているあなたが、正論通りにできなかった時。
周囲はあなたを嘘つき呼ばわりをするでしょう。
人に正論を言っているのに、自分はできていない。
自分に甘い人で、すぐに嘘をつく。少しの失敗でも誇張されて噂されます。
すでに正論ばかりを言って嫌われているので影で悪口を言われます。
正論をぶつけられるようになる
正論ばかり言って嫌われているあなたは、失敗や間違い、ミスをした時に周囲からは正論を言われるようになります。
それも過去にあなたが誰かに言った正論を。
正論を言われて、あなたはムカついたり、反発感が生まれます。
でももう遅いです。
正論を言い続けているあなたは、正論で周囲から嫌われて孤立している状態。
時すでに遅しです。
正論を振りかざすような態度をやめる方法

正論を言うな、とは言いません。
正論は言うタイミングがあります。そして、正論の言い方があります。
誰彼かまわずに正論を言い続けるのが悪い行動で、時と場合によっては正論は正しい方向へ行く手がかりになります。
ここからは正論を振りかざさないように、周囲との関係を温厚に続けるポイントを解説します。
相手の気持ちに寄り添う
正論を言われた人の気持ちを始めに解説しました。
正論を言われるまでに、人は正しいことは理解しています。
だから、わざわざ正論を言う必要はありません。
まずは相手の気持ちに寄り添って話をします。
正論は時として相手を攻撃する言葉になります。
攻撃するのではなく、相手がなぜそう思ったのかを考えます。
なぜそう考えたのか。
なぜその行動をしたのか。
相手の立場になって考えてみると、間違いポイント、勘違いポイントが見えてきて
「こうすればよかったね」
とやさしく会話することができます。
相手の気持ちがわからなければ聞いてみる
もし相手が何を考えているのかわからない時は、勇気をもって聞いてみるといいでしょう。
ゆっくりと落ち着いて聞いてみると、相手も気持ちを伝えようとしてくれるはず。
お互いの考えがわからなければ会話をして理解していくしかありません。
とても勇気がいることですが、相手が自分のことをわからない、自分は相手のことをわからないのであれば人間関係を築いていけません。
理解しようとしてくれている、と感じれば相手も心を開いてくれます。
「正論で相手を負かす」
そんな考えではなくて、相手を理解する気持ちで常にいることが大事です。
知識や情報の頭でっかちな言い方をしない
正論を言う人は知識や情報をちょぴり自慢げに話すことがあります。
机上の空論なのに、正論にすり替えて、相手に投げつけます。
そうではありません。
知識や情報にとらわれずに、人の感情を重視して相手をみてください。
相手がどのような感情や考えで、その行動をしたのか。
「あなたの気持ちはわかります。〇〇だから〇〇なんですよね」と相手に寄り添って、正しい方向へ導くのがキレイな正論です。
正論が悪いのではなく、正論の言い方を変えてみると意外とうまくいきます。
まとめ
正論を言わない人はいません。
だけど正論の言い方や伝え方、正論の考え方が間違っているので、相手の感情を逆なでして嫌われます。
正論を言って相手が不快に思えば、その正論は攻撃です。
正論を言って相手に感謝や尊敬されるのであれば、「正論」という言葉ではなく「感謝」に変わってきます。
正しいことを言うことが正しいのはありません。
相手の気持ちに寄り添って正しい方向へ導くのが正しい正論です。
今からでもまだ間に合います。
相手の気持ちを考えて会話してみてください。