「どうしてあの人は気を遣えないの」
「なんであの場面であんなことをするの?」
というような気遣いができない人にイライラしたことありますよね。
この記事では
- 気遣い・気配り・心遣い・思いやりの違い
- 気遣いできない人にイライラする心理
- 気遣いできない人にイライラしない方法
という内容を解説していきます。
人間関係の悩みはこちらのカテゴリーから。
「気遣い」「気配り」「心遣い」「思いやり」の違い
初めに「気遣い」「気配り」「心遣い」「思いやり」についての違いをはっきりさせていきます。
どの言葉も周囲に優しくする言葉ですが、ちょっとずつニュアンスが違っていました。
- 気遣い:あれこれ気を使うこと。【その場】
- 心配り:手落ち・失敗のないようにあれこれ気を遣うこと。【全体】
- 心遣い:その人のためを思って色々を気を遣うこと。【一人】
- 思いやり:その人の立場になって考えようとする心。【精神的】
「思いやり」は精神的なもので行動は入りません。
「気遣い」「心配り」「心遣い」は状況の先を見て行動するやさしさのことを言っていますが、一人と場所、未来と見ている部分が違います。
「気遣い」はその場での相手や状況に対して、場を険悪にしないこと。
そして、イラっとするのは自分(私)に対してスムーズな人付き合いができないのかという心理が見てきます。
気遣いできない人にイライラする心理

心遣いは相手に対してスムーズな人付き合いができないのかという心理が見えてきました。
さらに深堀していきましょう。
「スムーズな人付き合い」とは?あなたが考えるスムーズな人付き合いの心理をみていきましょう。
相手に期待している
- いつも私からあいさつするわ、あの人から挨拶されたことないわ
- あの人あまり話をせず、いつも聞き役ばかり
- あの人は回覧板を回すのが遅くてイライラしちゃうわ
自分の思う通りに行動してくれないからイライラしてしまうタイプです。
相手がこのように動いてくれるという期待があるのに、予想より外れた行動をする。
そして行動の質が良くない、というのがイライラの理由です。
相手に過度なレベルで求めている
- あの人は挨拶をしてくれるけど、目を合わさないし暗いし、声が小さい
- あの人聞き役ばかりで、相槌もせずに、会話のキャッチボールも広がらない
- ゴミ捨てが最後なら、ゴミをカラスに漁られないように整えてくれたらいいのに
私はできるけど、相手がしていない又はできないのに過度に気遣いを求めていて、自分の思う通りに行動してくれないからイライラするのが理由の一つです。
考えや行動は人ぞれぞれ違います。
だけど自分と同レベルかそれ以上のことを無意識に望んでいて、できていないから「あの人はできない」と思ってしまいます。
特に「私はしているのに」という気持ちが入ると、相手に過度なレベルで気遣いを求めている可能性があるので注意が必要です。
相手に気遣いを強要している
- あなたが先に気付いたのだから、あなたから挨拶しなさいよ
- 私の興味のない話には、あなたが会話を広げなさいよ
- 気付いた人がやるべきよ
ここまでくると、完全に相手に強要しています。
このままの気持ちでいると、そのうち相手に八つ当たりのような発言をしてしまうでしょう。
無意識に見返りを求めている
- 顔を合わせたらお互いに挨拶すべきだわ
- あなたの代わりに話題を広げたのだから、あなたから感謝されるべき
- 私はこんなに気を使っているのだから、あなたからお礼を言われてもいいくらいだわ
私は気を使って色々しているのだから、あなたからは感謝されるべきと、「感謝」の見返りを求めている感情があり、何もなければイライラしていまします。
私はがんばっている、だからあなたから何かアクションがないのがおかしいと無意識で思っていると、こんな感情になります。
気遣いできない人にイライラしない5つの考え方

ではイライラしないようにするのは、どうすればいいでしょうか。
結論としては考え方をガラリを変えなければいけません。
すぐに実行できますが、今までの考え方を変えるのは非常に難しいです。
でも日常的に気持ちを整理してアップデートしていくと、イライラが薄れてくると思います。
自分は自分、相手は相手と割り切って考える
基本的にイライラしている時には
「私は〇〇しているのに、あの人は・・・」
という感情が出てきているはず。
自然と無意識に自分と相手を比較しているんですよね。
この感情はいろんな悩みを持っているほとんどの人に当てはまります。
人と比較することで、劣っている優れているを感じてしまって、どの沼にはまっていきます。
比較をしない。
私は私。
あの人はあの人。
個性があり、その人の性格があり、その人の常識があります。
みんな違うので、同じように求めないことです。
相手は恥ずかしがりやで挨拶できない
人と顔を合わすと一番に挨拶です。
挨拶ができないと、人は責めることもあります。
相手は人見知りする性格で、恥ずかしがりやさん。
挨拶をするだけでも、気持ちが萎縮してうまくあいさつできないのかもしれません。
仲良くなれば挨拶はできるようになります。
まずはあなたから世間話をして、親密度を上げてみるのもいいですね。
相手は仕事はできないから期待しない
「あの人は仕事ができない」
そう思えば、過度に仕事の出来上がりの低さや気遣いのなさにイライラすることもありません。
口に出して言ってはいけません。
仕事に関しては、あなたが過度に仕事のレベルを求めている場合もあります。
言われたことしかしない人もします。
指示以上の仕事ができる人の方が数が少ないです。
ほとんどの人が指示通りの仕事以上のことはしません。
「指示した仕事をきちんとこなしている」と思えばイライラもしません。
相手にも何かしらのできない理由がある
あなたからは見た目しかわかりません。相手の内心までわかるはずもありません。
もし相手が自分の思い通りの行動をしないとするなら、相手にもしない・できない理由があります。
相手の気持ちや言い分がわからない状況で、「気遣いができない」と言ってはいけません。
相手も気遣いしたいけど、誰かが先に気遣いをしてタイミングを逃してしまった
気遣いをしたいけど、誰かに先に越されてしまった。タイミングを失って冷たい人に見えてしまっている。
そういう状況もあるのかもしれません。
引っ込み思案な性格、マイナス思考で行動ができない、ぼーっとしていた、と理由は人それぞれあります。
「気が利かない」と責めるのは早計です。
まとめ
気遣いできない人にイライラするのは、あなた自身の問題が大きいです。
相手に過度な期待をしているから、自分の想像通りにいかなければイライラします。
私は挨拶しました。相手はしなかった。
いいんですよ。
周囲から見れば、あなたの方が常識的です。挨拶ができるきちんとした人です。
挨拶をしない相手の評判は悪くなります。
それでいいと思いませんか。
毎日挨拶していれば、そのうち相手も挨拶してくれるようになります。
淡々としていれば、あなたのイライラもおさまってきます。
